【適応障害ってなに?】会社に行きたくない日が突然やってきた

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注意:個人の経験と症状、医師からの診断、書籍やWebから学んだことをベースにしています。個々人によって症状や経過が異なることをご理解の上、お読みください。

ある日、突発的に身体が会社に行くのを拒否してしまう。

身体から力が抜けて動きたくない、何もしたくない、会社に行きたくない。

まるで不登校児のようになってしまったことはありませんか。

今、つらい気持ちを抱えている方には最後まで読んでいただけたらと思います。

1 会社に行きたくない日は突然やってくる

繁忙期が明けた頃、だるくて起き上がれなくなりました。

毎日の残業と休日出勤が続き、ちょうど忙しい時期が終わってきた頃です。

「燃え尽き症候群」という言葉を検索したところ、当てはまる気がしました。

その日初めて、急に休みをもらいました。

2 適応障害、うつ病、抑うつ状態ってなに?

【ポイント】

適応障害とうつ病の違いは「病因の対象が明確である」ことです。

(これは様々な意見や考え方があり、症状や経過は個人によって異なります。)

特定の出来事に対するストレスの感じ方は個々人によります。

病因としては職場の人間関係、環境の変化、災害などから感じる耐え難い苦痛です。

2-1 適応障害とは

特定の状況から感じたストレスに対して様々な症状が発生し、日常生活や社会活動に影響があるもの。

2-2 適応障害の主な症状

情緒的な症状:無気力感、不安感、涙もろい、神経過敏、過剰な心配

身体的な症状:強い不安を感じた時の動機、発汗、めまいなど

他に飲酒、暴食、喧嘩などの攻撃的になりやすい行動が出るといわれています。

2-3 適応障害の経過と特徴

ストレスとなる原因が明確なため、原因がなくなると症状は数ヶ月で良くなります。

しかし、長期のストレスに置かれると病状が悪化、長期化する場合があります。

例えば、職場の人間関係から発症した適応障害では、休日には症状が軽くなることがあります。

2-4 うつ病とは

原因が明確でなく、持続的に憂うつな気分、無気力状態が続きます。

2-5 うつ病の主な症状

情緒的な症状:持続的な憂うつ気分、興味関心の喪失

身体的な症状:食欲が低下、不眠などが2週間以上続く

症状は適応障害と似ており、症状のみで区別することは難しいようです。

うつ病は、気分障害の一つです。一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。

厚生労働省 みんなのメンタルヘルス「こころの病気を知る」https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html

2-6 うつ病の経過と特徴

一日中気分が落ち込み、無気力、無関心といった状態が続きます。

症状の原因が不明であることが多いと言われています。

また原因を解決したとしても日常生活に支障が出続けることがあります。

うつ病は感情などを司る脳の機能について不調が起きているとも考えられています。

2-7 抑うつ状態は病名というより症状

気分の落ち込み、無気力、無関心、憂鬱な状態といった状態

適応障害、うつ病の両方において「抑うつ状態」は症状として起きます。

初診の段階では適応障害かうつ病の区別が付きにくいものです。

そのため、「抑うつ状態」と診断書に記載されることがあります。

3 会社の対応と当時の心情(経験談)

休暇を取ってから約2ヶ月後に心療内科を初めて受診しました。

「抑うつ状態」と診断され「まず1ヶ月会社は休むように」と診断書を頂きました。

上司に伝えたところ「1ヶ月で戻れるでしょ」という軽い受け止め方でした。

その時、うまくやれない自分が悪いという「自責の念」で頭がいっぱいでした。

今抱えている仕事や引き継ぎを考えると不安すぎて会社では元気そうにしてしまいます。

何より「精神を病んだ」という状況を自分が受け入れられませんでした。

4 適応障害とうつ病の違いは知られていない

健康な人の中では適応障害とうつ病の違いは知られていません。

診断においても適応障害とうつ病は初期段階では区別が付きにくいといわれています。

その中でも違いは「病因の有無がはっきりしている」ことです。

また、「病因を取り除いた後に病状が回復するか」という点でしょう。

これらによって病気の長期化や治療の方法を医師が適切に判断してくれます。

5 会社に行くのがつらいと感じるあなたに(まとめ)

心の不調を抱える多くの方々は「自分を責める、自己肯定感が低い」場合があります。

あなたの「心が弱い、努力や根性が足りない」ことで不調が起きたわけではありません。

今はあなたの体と心を大切にするために休養が何よりも必要です。

心療内科を怖がらずに、自分の気持ちを第三者に聞いてもらう気持ちで受診しましょう。

人生は長いので、未来を考えすぎて焦らずに今と自分を大切にすることが一番です。

あなたの大切な人にかけるような言葉やいたわりを自分にかけてあげましょうね。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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