【簡単解説&注意点】最長18ヶ月もらえる傷病手当金の手続き方法

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初めて自分の身体が思うようにならない適応障害にかかった時に生活費が不安です。

実際に私も医師に適応障害と言われ、仕事を休職することになった時に頭が真っ白になりました。

今回は傷病手当金の手続きまでの流れについてご説明いたします。

大まかな段取りは目次でご確認の上、知りたい項目をクリックいただければと思います。

1 医師に診断書を書いてもらう

適応障害やうつ病になった場合には周りがその異変に気づくことがあります。

本人はあまりはっきり自覚がないまま、体調不良や心の不調を抱えたまま生活しています。

自覚が出たり、指摘を受けた場合には「心療内科」や「精神科」を受診をします。

最近では「心のストレス科」など柔らかい呼称をつけている病院もあります。

1-1 診断の流れ

実際に診察を受けると下記のような流れでした。

うつ病のペーパーテスト→問診→大まかな診断(抑うつ状態など)

医師の判断と本人の意向を汲んで診断書と処方箋が出されます。

本人が休職もしくは退職を望むかを聞かれました。

しかし、医師は「メンタルの状態が少し改善してから大きな判断(退職)をしませんか」と助言くださいました。

1-2 初めての診断時の心身の状態

「抑うつ状態」という診断書により1ヶ月の休職を要する旨の診断書を手にしました。

そして、抗不安剤や睡眠導入剤なども処方されました。

私の症状は(今思い起こせば)いくつかありました。

・上司との待ち合わせ時に激しい動悸がする

・簡単な計算間違いをする、1時間ごとに目が覚める

・同じ行を何度も読んでいて(多分理解ができない)前に進めない

・常に笑顔で明るく振る舞うことに無駄に力を使っている

薬を飲めば病気になる、朝起きれず遅刻するのでは等の不安で処方された薬もほとんど飲んでいませんでした。

2 会社での今後の勤務について考える

私は見切り発車をして後から修正をしました。

できれば、落ち着いて何が一番自分にとって良いか今後について考えた方がいいです。

2-1 休職や退職に関する選択肢

私には下記の選択肢がありました。

A 休職して復帰する

B 休職して体調次第で退職する

C 6月末退職して療養生活をする(6末はあくまで私の例です)

D 退職をして今の会社のアルバイトになる(体調が改善したら正社員へ復職も可能)

私は一刻も早く6月末には退職をしたいと考えていました。

しかし、一番の心配は「退職」時の生活費です。

たまたま相談した親切な同僚から「傷病手当金」を教えてもらったことがラッキーでした。

Aは休職している間のみ傷病手当金が支給され、Dは傷病手当金の支給要件に当てはまりません。

BかCを選択肢し、段取りを踏んで退職をすることで傷病手当金は最高18ヶ月取得できます。

2-2 一人で自分の心を向き合う

自分が本当にどうしたいか、をよく考えましょう。

誰かに相談するということも大切ですが、少し時間をおいて(場合によっては有給を取って)自分と向き合います。

・今の仕事内容を続けるのか、今の会社か他の会社で続けるのか

・今の仕事は自分の資産となるスキルが手に入るのか

・今後したいことはないのか、職種を変えたいのか

私は一人でよく考えた結果、心の中で「退職したい」という結論は変わりませんでした。

ただ、すぐ(6月末)ではなく「休職」をして決断を一旦保留にすることにしました。

3 会社に自分の希望する対応を申し出る

この段階では上司はいろんな態度で出てきますので、落ち着いて対応しましょう。

メンタルが不調な時には大変ですが(笑)特に感情的にならないことが大切です。

「1ヶ月の休職を要する」という診断書を出すと「1ヶ月したら復帰できますね」と言われました。

内心ため息ができましたが「とりあえず1ヶ月とのことで延長の可能性がある」と伝えました。

会社では何年か働いた社員が辞めることで上司の評価に影響するのでしょう。

また、本当に私の体調や今後を心配する気持ちが何割あったかはわかりません。

会社側は、「いくら休んでも構わないから籍は残して復帰してほしい」という方向でした。

そこで、私はすぐに退職ではなく休職期間を置きしばらく考えながら療養するということに決めました。

4 加入している健康保険から傷病手当金に関する書類をもらう

それぞれの会社が加入している健康保険組合があります。

傷病手当は会社が支払うものではないので遠慮せずに手続きをし、受け取りましょう。

私の場合は税務会計監査事務所健康保険組合だったのでHPに傷病手当金の書類がダウンロードできました

健康保険傷病手当金請求書と同意書(1回目のみ)が必要でした。

私の場合は休職中の対応ということで会社の総務担当の方が誘導して進めてくださいました。

頭が回転していない場合があるので、会社の総務の方に頼って確実に手続きができることがありがたかったです。

5 必要書類を揃え、傷病手当金の申請を行う

健康保険傷病手当金申請の書類には、本人、会社、医師と3人が書く部分があります。

休職中の申請の場合には、申請には時間管理する書類や賃金台帳の写しなどの添付が必要です。

また本人は通常、診断書を会社に提出しておく必要があります(会社によります)。

そのため、本人が記載→医師が記載→会社へ提出→会社が健康保険組合に提出、という段取りになりました。

本人が複数箇所、押印するため捨印を押しておくことをお勧めします(事務の方にも言われました)。

どうしても心のバランスが崩れると書類などの細かい手続きでミスが発生しやすいです。

書類の記載にミスがあった場、返送なしで健康保険組合側が修正してくれる場合があります。

少しでもスムーズに手続きが進むように準備しましょう。

5-1 医師とのコミュニケーションをとってゆっくり療養する

実際の経験から言うと18ヶ月間はあっという間です。

実際に適応障害やうつ病にかかってしまうと、波がありながら良くなったり悪くなったりします。

復職や再就職は慎重に行うことが大切で、よくならないうちに復帰を急がない方が良いです。

ただ、手当金目当てに療養を無駄に引き伸ばすと投薬を行う以上、身体にも負担が出ます。

少しずつ焦らずに18ヶ月間を療養に当てましょう。

6 【要注意】傷病手当金の入金までには時間がかかる

実はこれが一番困りました(あくまで私の所属していた健康組合の場合です)。

私は8月1日から休職して傷病手当金の手続きを行いましたが、入金は11月でした。

これは完全に健康組合の審査の都合があるせいだと考えていますが、実際困りました。

傷病手当金を取得していた同僚から3ヶ月ほどかかると聞いたので、休職時期をずらしました

7月にボーナスがあるため取得要件を会社規定で確認して、7月末まで勤務しました。

当面の生活費をどう確保するかはよく考え、計画的に行動しましょう。

7 例)休職しながら復職か退職かを考えつつ療養を行う(まとめ)

結果的に私は、5か月休職→年末に退職 を選びました。

この方法の場合のメリット・デメリットを記載しましたのでご参考ください。

◆メリット

・退職を決めるかを冷静に考える時間が持てた

・傷病手当金の手続きなどを事務に一任できて楽だった

・病気であることを自認し、これからの生き方(大切にしたいこと)を考えられた

・傷病手当金等の金額に休職前の給与金額が関係するため時期をうまく選べた

◆デメリット

・会社に籍があるため何か確認事項があれば電話がくる(会社による)

・退職しないように引き留めに関するメールがくる(会社による)

・会社の同僚に迷惑をかけているという自責の念が湧き続ける

・8月から辞めるまで心が落ち着かず療養が中途半端になった

18ヶ月間の傷病手当金を満額もらうことは、体調を崩していたり不眠であったりすれば療養できます。

生活費に不安を抱えずに病気を治せる大切な期間です。

人生は焦る必要はないので、「今日できることも明日やる」くらいで生きましょう(医師に言われます)。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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